バローロ改革の騎手として呼び名が高いアルターレを筆頭する、「バローロ・ボーイズ系」の生産者の中において、スーパー・スター的存在。

1921年スティリオーネ・ファレット地区にて創業。現当主のエンリコ・スカヴィーノは三代目。

「ロータリー・ファーメンター」という、コンピューターによって温度管理が可能な横置き型のステンレスタンクの発酵槽を、積極的に導入して成功を収めた生産者としても有名。

元来ネッビオーロ種は果皮に含まれる色素が少ない。
そのためワインの色素を十分に液中に出すには、長期間のマセレーションが必要となるが、反面、必要以上にタンニンを抽出してしまい、それらを和らげるには更に膨大な時間を要する。
「ロータリー・ファーメンター」は、果実味を損なうことなく、短期間に十分な色素を引き出すことがき、不快な渋味やエグ味がワインに溶け出すのを抑えることができる。

熟成については、基本的に1年間はバリックで寝かせ、その後ボッテ（大樽）で熟成を行う。

バリックは50%は新樽、残りは1度使用したもの。

ボッテ（大樽）は、フレンチ・オークの材料で作った特注ものも使用する。（8～9年毎に交換）

同社のフラッグシップワインは、ラ・モッラ村のグランクリュから造られる「バローロ・リゼルヴァ・ロッケ・デル・アヌンツィアータ」。