カンティーナは、プロセッコ生産の中心地 Valdobbiadene（ヴァルドッビアーデネ）の郊外にある。

畑仕事と醸造を行っていた祖父が1999年になくなって以降、それまでワイン作りの経験は全くなかった、シルヴァーノ(32歳)とアルベルタの兄妹によって運営されている。

同社は、祖父の代から続く、フィロキセラを免れた樹齢100年以上の樹が植わる畑、約1.5haを Cartizze（カルティッツェ）に持つ。
※Cartizze（カルティッツェ）は、プロセッコで唯一クリュ名を名乗れるエリア。

シルヴァーノの最初のヴィンテージは、2000年。

2003年以降、除草剤など化学物質の使用を止め、収量を下げ、酸化防止剤の使用量を減らし、そしてビオディナミや福岡正信の自然農法の手法を取り入れて、独自の道を歩み始める。

単一畑 Cartizze（カルティッツェ）から瓶詰めした2008年ヴィンテージが、ガンベロ・ロッソから最高評価のトレ・ビッキエーリを授けられる。

こうした高い評価とプロセッコとしては異例に少ない生産量のため、シルヴァーノのワインは今や最も入手が困難なプロセッコの一つとなっている。

「甘さ」がテロワールの表現を阻害すると考えるシルヴァーノは、プロセッコに一般的に用いられる甘い香りを強調する培養酵母を使用せず、どのワインも残糖を極限まで抑えた非常にドライなスタイルに仕上げている。

タンク内二次発酵(シャルマ方式)よりもメトド・クラシコがテロワールの表現に適しているとの考えで、徐々にメトド・クラシコの生産量を増やしている。

【インポーター資料より】