【Avignonesi】 Occhio di Pernice
Avignonesi
”Occhio di Pernice” – d.o.c. Vin Santo di Montepulciano”
「アヴィニョネージ」とは、1377年、一時フランスのアヴィニョンに移されていたローマ法王庁が、ヴァチカンに戻る際同行した貴族をさす言葉。
モンテプルチーノに住み着いたその末裔達が、興したカンティーナ。
今やトスカーナ州の3大ワイン産地(D.O.C.G.)と言えば、「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」、「キャンティ」、「ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ」だが、1970年頃までは、同じ格付けワインとして、キャンティに知名度の面で大きく遅れをとり、また品質の面でもブルネッロに比べ、品質のバラつきが目立つ、見劣りするエリアだった。
アヴィニョネージ家の娘と結婚したエットーレ・ファルヴォは、栽培・醸造設備に対し様々な改革を行う。
1978年より本確定にワインビジネスをはじめ、「アヴィニョネージ」のワインは、彼らの名前ととともに、世界から注目を集めることとなる。
特に、同社の地葡萄であるプルニョーロ・ジェンティーレ(サンジョヴェーゼ)に対する品質へのコダワリは、 筆舌に尽くし難い。
ワイン名となってる “ヴィンサント”とは、「聖なるワイン」を意味する、カトリックの聖体拝領の儀式で何世紀にも渡り使われてきた甘口ワインである。
また“オッキオ・ディ・ペルニーチェ”とは、“ヤマウズラの瞳”という意味。
アヴィニョネージ社の ” オッキオ・ディ・ペルニーチェ ” は、6ヶ月間影干しをしたあと、50Lの ” Caratelli ” と呼ばれる小樽に入れ、屋根に近い場所で、次酒なしに、最低10年熟成を行う。
トスカーナの厳しい夏に鍛えられた、極上の甘口ワインは、凝縮感ある複雑な香りと、黒蜜のような濃厚な味わいがする。
セパージュは、プルニョーロ・ジェンティーレ100%
つまり、黒葡萄(赤ワイン用の葡萄)で造った甘口ワインである。 トレッビアーノ種など白葡萄は、一切使用していない。
生産量は、1リットルボトルで3,000本、375mlボトルでは900本、と極めて少ない。
イタリアで最も高価なワインとしても有名。
■ ヴィンサント・ディ・モンテプルチアーノ・オッキオ・ディ・ペルニーチェ(アヴィニョネージ) | イタリア3大ワインガイド最高賞受賞履歴
Gambero Rosso Tre Bicchieri |
Bibenda A.I.S. I Cinque Grappoli |
Veronelli Super Tre Stelle |
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– | 1988 | 1988 |
1989 | 1989 | 1989 |
1990 | – | 1990 |
– | – | 1991 |
– | – | 1992 |
1993 | 1993 | 1993 |
– | 1994 | 1994 |
– | – | 1995 |
– | – | 1996 |
1997 | – | 1997 |
– | – | 1998 |
【参考文献:(各紙2000年度版~2014年度版)】
複数回同じヴィンテージを評価している場合は、評価が更新されたものとして新しい版を採用
タグ:Avignonesi, Toscana