» d.o.c. ” COLLIO “
[Yossan’s Original] “COLLIO (Friuli V.G.)” vintage chart
イタリア白ワインの聖地「フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア」。
Gorizia、Udine、Cormmonsの実力はの造り手達を訪ね、またある時は、地元エノテカで飲み歩きながら、地元民にインタビューした内容から導き出したデータを、ヴィンテージ・チャート形式で公開中です。
フリウリ・ワインをお買い求めの際に、ご活用ください。
DOC規定
チャート
【予測】2015年……☆☆☆☆+
ここ数年の天候不順による不作を忘れさせるほどの、すばらしい年。
特にマルヴァジアなどのアロマティックな品種の葡萄に期待が持てる。
(←現在リサーチ中)
2014年……☆
2002年を彷彿させるような、「魔の年」再来。
春先から収穫直前まで、雨、雨、雨。
デメリットに対して、どのような工夫をして一定レベルの品質に仕上げてくるのか、造り手の真の実力が白日の下にさらされる。
ここ数年の天候不順が続いているため、、作り手だけでなくこの地域のワイン取り扱っている方々にとっても深刻化している。
2013年……☆☆+
3~7月に降った雨が一年の平均降水量に相当。
8月の好天気で持ち直すも、収穫期直前の集中豪雨で台無しに。
同じCollioでも、平地に畑のあるの生産者はさけたほうがよいかも。
丘の上の生産者、灌漑が行き届いている畑を持つ生産者、ストイックな収量制限ができる生産者のワインを狙いたい。
2012年……☆☆+
前年同様生産者によって「いい」「悪い」が激しく分かれた年。
前半雨多く、全体の収穫量も少ない。
個人的には「2008年よりはまし」という印象。
天気の良い時ときは激しく高温で、悪い時は記録的な長雨という近年の傾向のせいか、葡萄がゆっくりと養分を蓄えるエキス感に乏しい印象がする。(←2015/01/3更新)
2011年……☆☆☆ (←2014/12/25:評価引き下げ)
葡萄のポテンシャルは、1997年に匹敵するほど良い。但し夏から収穫までの間の雹害でエリアの約4割の葡萄が失われた。
結果生産本数は例年にくらべ少ないが、不運を乗り越え生まれた、希少な葡萄は「金」に値する。
但し、カベルネ等の収穫時期の遅い葡萄は凡庸。
2010年……☆+
地球が壊れたかと思うほどの、異常気象。
春先は雨、雨、雨。 葡萄の結花に障害も出始めている。
夏に、突如猛暑となったため、幾らかは春先のデメリットを挽回できた。
2009年……☆☆☆☆☆
2003年を彷彿させる暑い夏だったが、冬場~春の雨量、9月の収穫前の雨より補完された。
スケール感とエレガンス、複雑性が大いに期待できそう。
2008年……☆+
雨と雹(ひょう)により不良の年。とにかく雨が多かった。
収穫量の少なさが天然の収量制限となったが、やや水っぽいワインが目立つ年。 (←2010/07/14更新)
2007年……☆☆☆☆
2004年を思わせる良年。
酸・糖度も高いが前年が良すぎたため、やや供給過剰ぎみ。
la Castelllada は2003年並みにアロマティックな素晴らしいワインが出来ている
2006年……☆☆☆
猛暑の影響で、難しい年だったようだ。
ベト病や猛暑による高いアルコール化に苦しんだ年。低地であるコルモンスのエディー・ケーベルは、A/Cが例年よりも1.0%以上も高くなった。
2005年……☆☆
雨多く忌まわしき年。小さい年。
果実味よりも酸が通るスタイルなので、エレガントなスタイルのワインを好む人にはお勧め。
コッリオの近隣する、ノヴァ・ゴリツィア(スロヴェニア)のムレチニックのシャルドネは、高い凝縮感があった。(←2010/07/14更新)
2004年……☆☆☆☆
平均的な良年。バランスの良い年。
長期熟成可能なワインも多く、狙い目のワインも多い。全体的に生産量も多く、やや供給過剰ぎみ。
2003年……☆☆☆+
暑い年。
アルコール感は高く、甘いワインが多いが複雑性もある。
Gravnerは、”Rujno (ルーニョ)”を作っている。また、ラ・カステッラーダのニコ・ベンサ曰く、「Riservaを造る」とのこと。
2002年……☆☆
冷害の年。
造り手により、大きく差がでた。一方で、チャーミングな味わいのワインも多い。
例えば、パラスコスの「スカラ」などは、メルローにも関わらずピノ・ノワールに似たニュアンスもある。
隣接エリア C.O.F.のミアーニが造るこの年の ”Merlot”は、別格の味わい。
2001年……☆☆☆☆+
イタリア全土的に良い年。
赤の飲み頃は、まだまだ先。この年の赤ワインが手に入ったら、大変ラッキー。
「 ”Rosso della Castellada 2001” は、俺の醸造家人生の中で最高の出来映え。」と、ラ・カステッラーダのニコ・ベンサは語る。
2000年……☆☆☆☆
やや暑い年。 赤・白とも素晴らしい年。
1999年……☆☆☆☆
”Rosso della Castellada” を飲む限りでは、素晴らしい年だが飲み頃は未だ先。
赤はタニックなもの多い。 Cormons 周辺の低地のワインはねらい目。
1998年……☆☆☆+
前年同様、フリウリ全体で高評価。
Gravner の ”Breg” の評価が高い。 Radikon ”Merlot” は従来品にくらべ、テンション弱めで、マイルドな味わい。
1997年……☆☆☆☆
暑い年。
アルコール感の高いワインを高く評価する、フリウリの生産者達の間では、大成功した年と考えられている。この年、Gravner は、”Rujno riserva” を造っている。Radikon は、末娘の名前をこの年のリゼルヴァに付けている。
隣接する D.O.C. CARSO のEdi Kanteが造ったマルヴァジア(10年熟成したもの)には、痺れた。
1996年……☆☆☆
大人しい年だが複雑性の高い年。La Castellada の ”Rosso della Castellada”は、近年最高の味わい。
同社の”Biancoo della Castellada”では Riservaを作っている。
1995年……☆☆☆☆
1994年……☆☆☆☆☆
フリウリ全体では評価低いものの、COLLIOでは90年代最高の「伝説の年」。
1993年……☆☆
92年よりもやや良い。
1992年……☆☆
造り手の技術が試された年
1991年……☆☆☆
Collio全体では並の評価の年だが、優れたワインも多い、ねらい目の年。 GravnerはRiservaを作っている。
1990年……☆☆☆☆+
イタリア全土的にグレート・ヴィンテージ。 この年のRadikon ”Merlot” は伝説の特大ホームラン。
1980年代
80年代では1986年と1988年が、抜きんでている。