手頃な価格のご結婚祝い用シャンパン

「とりあえず、安くて旨いシャンパン、幾つか教えて！
やれ、畑がどうとか、ブドウがどうか、御託やへったくれとか、いらないんで！！」

先日、取引先のお偉いさんから、「結婚式のお祝い用に贈るワイン」のリストの作成を依頼されました。(一応、ウチ、IT企業なんですが。)

かつて某出版社のワイン研究会メンバーとして、テイスティングしまくってた時の記憶をもとにシャンパーニュを選んだのが、意外にも取引先の皆さんにとても好評。

なので、この「イタリアワインのブログ」の場でも、シャンパーニュに関する記事をUPさせて頂きます。

※価格は750mlボトルを基準に記載しています。
※為替の影響やメーカー・卸の販売価格の変更により、記載の価格帯と大きくことなる場合があります。

シャンパンを選ぶにあたり、ボトルサイズと「1本からとれる杯数」の関係を、素早く知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。

 
また、大きさサイズで、更に味のよいシャンパンを検討されている方には、こちらの記事もお薦めです。

 

【ポル・ロジェ】[NV] ブリュット・レゼルヴ

ポル・ロジェ社のシャンパン（上級のレゼルヴ・クラス）が、イギリス王室ウィリアム王子とキャサリン・ミドルトンさんの結婚式に、使われました。
ロイヤル・ウエディングにあやかりたい、ワイン女子には、オススメですね★

同社の最上級シャンパンは、元イギリス首相ウィンストン・チャーチルの名前を戴いていることでも有名。　
とても格式のあるシャンパン・メゾンです。

この「ブリュット・レゼルヴ」は、味わいのバランスも良く、お値段的にも、とてもお値打ち。
非常に使い勝手のよい、シャンパンです。
見た目も派手すぎず、スマートで気品を感じさせる、披露宴の「おもてなし用」としても使えます。

ネットショップでの販売価格：5,000円前後くらい。

● ネットショップ参考例

 

【テタンジェ】[NV] ノクターン・セック

フランス大統領の主催する公式レセプションで出される、シャンパンの大手メゾン（生産者）です。

中でも、ノクターンは薄甘口のシャンパンですので、女性に支持されやすい味わいで、デザートワインとしても楽しめる逸品。

「ノクターン夜想曲（やそうきょく）」を聞きながら、甘い夜を期待したいするのもいいかも。

ネットショップでの販売価格：お値段9,000円前後くらい。

● ネットショップ参考例

 

【ラルマンディエ・ベルニエ】 テール・ド・ヴェルテュ・プルミエ・クリュ・ノン・ドゼ

ラルマンディエ・ベルニエは、バイオダイナミック農法（ビオ・ディナミ）で葡萄を栽培するレコルタン・マニュピュラン（小規模生産者）として知られています。
まさしく「自然派シャンパーニュの優」といえる、素晴らしい生産者です。

一般的にフランスの自然派ワインは癖のある味わいの多いですが、ラルマンディエ・ベルニエのシャンパンは、日本人の味覚によくあいます。

「水炊き」や「ふぐちり」など、シンプルなお鍋料理に合わせやすい。

みんなで、お鍋を囲んでほっこりしたいときに、お薦め。

ネットショップでの販売価格：7,000円前後くらい

● ネットショップ参考例

 

【ジャクソン・エ・フィス】キュベ 700シリーズ

200年以上の歴史を刻む老舗シャンパーニュ・メゾン、「ジャクソン」。
味は、大手メゾンの中でもトップクラス。
海外では有名、なのになぜか日本ではマイナーな存在です。

同社のシャンパンは、1810年のナポレオン1世とマリー＝ルイーズの結婚式の際に選ばれました。
また、同皇帝より最高栄誉「メダユ・ドール（金メダル）」を賜った唯一のメゾンです。

1898年、創業100年を記念し「キュヴェ１」が造られました。
つまり、「7XX」の数字は、「7XX」番目に生産されたことを示し、数字は年ごとに増えていきます。

このキュベ 700シリーズは、近年品質が向上が目覚ましく、現在プロの間では、プレステージ・シャンパーニュに匹敵する＜最上級のノン・ヴィンテージ・シャンパーニュ＞とさえ、いわれています。

とても骨格がしっかりしており、繊細さの中にも力強さを感じさせる、「通好みの味わい」です。

ネットショップでの販売価格：7,000円前後。

● ネットショップ参考例

 

【エグリ・ウーリエ】[NV]エクストラ・ブリュットV.P.

4代目当主フランシス・エグリ氏が率いるエグリ・ウーリエ社は、レコルタン（小規模生産者）の中ではトップ中のトップ。

ビオロジックの手法と類稀なる新樽使いで造られた芸術的な味わいは、実に「丹精」で、和食にもよく合います。
しかも70ヶ月という通常より長い瓶熟期間」の後にリリースするという、通常では考えられないようなプレミアムな1本です。

ネットショップでの販売価格：8,000円台～12,000円台位。

もし、お祝いのために買うなら、更にこの上のクラスの（ミレジメ：年号が入っているやつ）を、強くお薦めします。
ブリュット・ミレジメは、20,000円位(それだけの価値ある味わい)だと思いますが、稀に1.5万円位でネットショップで見つけられることもあります。

● ネットショップ参考例

 

【ヴィルマール】 グラン・セリエ・ドール・ブリュット・プルミエ・クリュ

草剤、化学薬品を一切使用しない「ビオロジックによる栽培」と、徹底した「収量制限」。
そして、卓越した樽使い。

人はこのメゾンに敬意をこめて、「レコルタンのクリュッグ 」と呼びます。
※ＲＭシャンパンとは、大手メゾンとは異なり、シャンパーニュの小規模自家栽培・醸造メーカーのことです。ボトルには「RM」と記載されています。

英国のデカンター誌にて、「 シャンパーニュ・トップ１０ 」の第１位に輝くなど、素晴らしい実績を誇る生産者の、お買い得品。

フードル（大樽）で熟成させ、繊細で芳醇なシャンパンを作っています。

「見た目よりも、味わい（中身）で勝負したい方」に、オススメ。

通常1万円以上するワインですが、稀に 8,000円位で買えるネットショップもあります。

● ネットショップ参考例

 

【ポメリー】シャンパーニュ・“キュヴェ・ルイーズ” ・ミレジム

この価格帯で、秀逸なミレジム（単一年）・クラスを飲めるのは、嬉しい★

ポメリーは、食前・食中の飲み物として、初めて辛口のシャンパンを造ったメゾン。（それ以前は、シャンパンは、甘口の食後酒でした）

マダム・ポメリーは、「シャンパーニュを造ることは芸術を作ることである」という言葉を残しています。

芸術と美食を愛する人に、ぜひ飲んでもらいたい1本。

ネットショップでの販売価格：8,000円から10000円くらい。

さらに「ロゼ」になると、グンっとプレミアム度合が増し、2万円台後半とお値段も跳ね上がります。

● ネットショップ参考例

 

【ガティノワ】[NV] 特級畑 アイ・ロゼ・ブリュット

通称、「ピンク・ダイヤモンド」。
瓶の底にビッシリこびりつた酒石が、キラキラとダイアモンドのように輝く、美しいピンク色のシャンパン（Pn:90% / Ch:10%）。

もちろん、ガティノアならではの、チェリーのような華やかな香りと気品あふれる酸味、ほのかな渋みのバランスが素晴らしい。

ダイアモンドが大好きな女性にピッタリ★（ダイヤモンドが嫌いな女性は、いないなず。多分。）

お色直しのあとに、こんなピンクのシャンパンがでてきたら、場はグッと盛り上がりますね！
ネットショップでの販売価格：6,000円台から7,000円台 。

味わいで選ぶなら、ワンランク上の「グラン・クリュ・アイ・ブリュット・ミレジメ」がお薦め。
シャンパーニュ最高峰と呼ばれるアイ村産ピノ・ノワールの実力を知る、骨格がしっかりした気品あふれる味わいです。

生産量も少なく、日本に入荷した途端すぐになくなる、大変人気の高いシャンパーニュです。

● ネットショップ参考例

 

【ピエール・モンキュイ】[NV] シャンパーニュ・ブラン・ド・ブラン・キュヴェ・ユーグ・ドゥ・クルメ

最強の、NV（ノン・ヴィンテージ）シャンパン。
フランス最高評価誌[クラスマン]で、有名な「ドン・ペリニョン」や「クリュッグ」と全く同格の評価を獲得してます。

ブラン・ド・ブラン（シャルドネ100%でつくるシャンパン）らしく、繊細な味わいで、粉雪が消えていくような、エレガントなフニッシュが魅力。
ゼリー寄せや、ムースといったアミューズから、お出汁の効いた和食にもよくあいます。

なにより、驚異的なコストパフォーマンス。
おおよそお値段は、5,000円前後ですが、中には3,000円台で買えるショップもあるようです。

現在、フランス以外の多くの国々で、スパークリング・ワインを造っていますが、この価格帯で、このモンキュイを打ち負かすのは、至難の業です。

● ネットショップ参考例

 

【ローラン・ペリエ】[NV] キュヴェ・ロゼ　ブリュット

こちらは、英国ウィリアム王子とキャサリン・ミドルトンさんの結婚式、その夜の晩餐会のデザートの席でふるまれたロゼ・シャンパーニュです。

ピンクのエチケットが、とても可愛らしいですね。

ローラン・ペリエ社は、英国王室と親交が深く1998年に「プリンス・オブ・ウェールズ」(イギリスの皇太子)の称号を得ています。

愛娘への思いをこめて、こんなシャンパーニュを皆さんふるまわれたら、お父さんの株は、ぐっと株があがっちゃいますよねー。

通常10,000～15,000円くらいで販売されていますが、「平行品（直輸入品）」を扱うお店ならば、8,000円くらいで買えるところもあるようです。

● ネットショップ参考例

 

お祝いの席には、注意したいシャンパン

【ヴーヴ・クリコ】

黄色いラベルで有名な、日本で一番よく目にするシャンパン・メゾンの名前です。

最近では、英俳優のベネディクト・カンバーバッチが主演した英国BBCの大ヒットドラマ ｢SHERLOCK シャーロック」（シーズン３第１話：「空（から）の霊柩（きゅう）車」）の劇中にも登場。
事件解決後、ジョン・ワトソンとメアリーの婚約を、仲間内で祝うシーンに使われています。

しかし、世界中で愛されているヴーヴ・クリコのシャンパンですが、社名である「ヴーヴ」とは「未亡人」の意味です。

縁起を気にされる方が多い席には、あまりお薦めできません。

【モエ・エ・シャンドン】

僕の知る限り、もっとも味のばらつきのあるシャンパンのひとつ。（味も量も。）

大勢の席では、ボトル差（ボトルごとの味わいのばらつき）がありすぎて不向きです。（1本を限られた人数で分けて飲むのには向いていますね）。

このシャンパンには、小型の 200ml サイズから、大人数用の「ナビュコドノゾール」という15,000mlサイズまで、実に豊富なサイズのボトルが用意されています。
シェアする人数分にあわせて、適切な量のボトルを選ぶのがよいでしょう。

ただし、見た目が派手な巨大なボトルは、素人さんが抜栓するのは、大変困難です。
（コルクが固い場合は、固い場合は、コルクの頭を切り落とし、ふつうのワインのようにコルク抜きで抜く）

お祝いの席が「惨劇」とならぬよう、シャンパン・ボトルの扱いに不慣れな方は、マグナムサイズ位までの大きさに、とどめておくのが良いでしょう。

 

それでも、どれを送るか迷う場合。（ちょっとお高いですが。。。）

どうしても最適なシャンパンが見つけられない場合は、大手デパートや専門店に行き、日本ソムリエ協会の呼称資格をもったワインアドバイザーさんに選んでもらうのが思います。
その際は、「予算」や「飲まれる方の好み」だけでなく、ボトルサイズ（何杯分必要か）をしっかりとお伝えすることが重要です。

デパートの場合、単に贈答用ということでしたら、誰もが知っている有名な高級シャンパンである「ドンペリ」や「クリュッグ」等を奨められるかもしれません。(「クリュッグ」は酸が強く感じられるため、極端にすっぱいものが苦手な人には、お薦めできません。)

さて、最近になってドンペリには、「ルミナス」というシリーズが加わりました。

「ルミナス」のボトルは、瓶底に専用の電池パックが入っています。
シャンパンクーラーの中に入れ、ドンペリのエチケットを光らせることが可能な、超クールなボトルです。

会場の話題を全部かっさらいそうな、強力なシャンパンですね。

● ネットショップ参考例

 

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