バリックを始めとする新しい技術をピエモンテに持ち込み、一世を風靡した『バローロ・ボーイズ』の中でも、最も成功したワイナリーの一つ。

創立は1977年、リヴェッティ家の4人兄弟で運営する会社。

現在のオーナー（代表）はジョルジョ・リベッティ氏。

地元では、スピネッタという社名よりも、イタリアで初めて「単一畑のモスカート・ダスティ」をリリースした「リヴェッティ」の方が、名前が通っている。

リヴェッティ家はもともとピエモンテから移民としてアルゼンチンに渡った一族で、父親のジュゼッペの代に郷里のランゲに舞い戻った歴史がある。

ジョルジョ氏が、モスカート造りから、バルベーラ・ダスティやネッビオーロとのブレンドワイン等、赤ワインの生産へと軸足を動かしたのが、1980年代。

バローロ、バルバレスコの生産は1990年代になってから。

現在、ワイナリーは、創業の地であるカスタニョーレ・ランツェ以外に、バローロ地区グリンザーネ・カヴール、さらには、トスカーナ州ピサ近郊の３ヶ所に所有している。

（新しいセラーがある、グリンザーネ・カヴールが本社の拠点となっている。）

ラ・スピネッタ社では、「ワイン作りの90％は畑での仕事にある」がモットー。

その土地の特徴、テロワールを十分に表現するために、ラ・スピネッタ社が購入する畑は、どれも、南、南東、南西向きで、地元で古くから栽培をしていた、最高の条件が揃った場所である。

これまでトレ・ビッキエーリを受賞した回数は、2011年度版において、カ・デル・ボスコに並び、2番目に多い。